東京キモノショー・自然布展示

初参加となる東京キモノショーが無事に閉会しました!

 

古代織連絡会として自然布展示を担当、

5日間でのべ13,000人近くの方のご来場を頂きました。

 

これだけの展示規模は初めての経験で、多くの方々に自然布の存在を知って頂く

機会を得たことを非常に嬉しく思っております

 

今回の会場全体のテーマは「竹取物語」

同じフロアにはかぐや姫のポーズ人形や、竹をモチーフにした空間アート内でのお茶会、

女房装束(いわゆる十二単)の展示や和裁の実演コーナーと棟続きの構成となっておりました

 

特に自然布展示はポーズ人形と向かい合う形での展示となるため

それを踏まえた展示にとずいぶんと前から構成を練っておりました

 

そこで自然布のテーマは「光の羽衣」という見立てで、副木染めの黄色い葛布の仮絵羽を中心に据え

展示をすることに。それも衣桁に広げるのではなく、誰が袖のようにかけて展示をしました。

個人的には松枝にかけた羽衣のオマージュです。

 

竹取物語の

「今はとて天の羽衣着る折ぞ、君を哀れと思ひ知りぬる」

という和歌を添えました。ちょうどかぐや姫が天上界へ還る際に詠んだものです

 

 

背後には葛布・アットゥシ・手坊木綿の着物や仮絵羽を中心に据え、北から南までの自然布をレイアウトしました。

 

いつもは古民家やギャラリー的な場所での展示が多いものの、

こういった現代アート寄りの会場での展示は挑戦的なものでした。

 

全般的に会場が暗く、一部資料やパネルが読みづらい等反省点はあるものの、

前々から「葛布はひかりをまとう衣である」と感じていて、それを多くの方々に提示できたことは

非常に喜ばしく思っております

 

今後は今月1718は鎌倉、6/1に神奈川、6/6-8まで福島の展示が予定されています。

展示や講演・ワークショップなども併せて開催、こちらもどうぞご期待ください!