自然布紹介

対馬麻 木綿と大麻の糸を交えて織る
自然布紹介 · 2020/03/08
九州の長崎沖にある「対馬」、この島で昭和30年頃まで作られていた 大麻着物は対馬麻と呼ばれ、経糸に藍染めの綿糸を使い、細縞や格子を立てる特長的な織物です 大麻は島内で作られていたと言われ、貴重な木綿は浅葱や濃紺の色糸に使われています。 通常より本資料は木綿が多く使われ、非常に柔らかな印象。...

アットゥシ オヒョウの樹から作られます
自然布紹介 · 2020/01/27
アイヌの「アットゥシ」とは、樹皮から織り上げた布を指すだけではなく 仕立て上げ、刺繍を施した着物をも含んだ言葉です。 そして原材料も複数の植物が使われ、用途に応じて使い分けておりました シナノキから織り上げた布は固く、茶褐色であり オヒョウから作られたものは柔らかく、白っぽい色目をしています...

染めこぎん 大麻布に綿糸のさしこ
自然布紹介 · 2019/12/25
青森県弘前を中心にした、「こぎん」という衣服が伝統的に作られてきました。 それは大麻布に白綿糸を施したもので、刺し子による補強や保温という実用面だけに留まらず 濃紺の生地に白の幾何学文様が浮かび上がり、こぎんに特有の美しさを醸し出します 驚くべきことに、これらを作っていたのは一般の農家の人々。...

こぎん 大麻布に綿糸のさしこ
自然布紹介 · 2019/11/28
青森県の特徴的な刺し子として「津軽こぎん」と「南部菱刺し」の2つがあり、 前者は西の弘前を中心に、後者は東の八戸を中心に、それぞれ別の技法として発達してしてきました。 共に大麻布に綿糸を刺すという特徴がありますが、それぞれの生業や風土に裏打ちされた存在です。...

自然布紹介 · 2019/10/27
裂織がさかんに作られた、新潟県佐渡ヶ島に伝わる作業着。 経に麻糸、緯糸に裂いた木綿を強く打ち込んで織るため、目の詰んだ非常に丈夫で、暖かい織物になります。 過酷な労働が強いられる山仕事、または風をもろに受ける海仕事の人々にとっても、 厳しい自然環境から身を守るため、不可欠な衣服であったといいます。...

自然布紹介 · 2019/10/22
秋田県岩城町亀田周辺で昭和30年台まで作られていたという「白鳥織」 文字通り白鳥の羽毛を木綿に織り込んだもので、当時かなりの贅沢品であったといいます。 この織物には、ダウンの「羽毛」、軸付きの「羽根」の二種類があり、前者のほうがより軽く、 防水・保温性も非常に高かったとのこと。本資料は前者の羽毛を木綿に混ぜて、横糸に使われています。...