宮古上布里帰り展示の資料調査

3月初頭から宮古島にて開催されます宮古上布の里帰り展示に向け、資料調査を進めています

 

宮古上布とは、沖縄県の離島・宮古島にて生産される苧麻から作られる極上の夏着物のこと。

人の手で麻を績み、糸を括り・染めることで非常に精緻な絣となり、布の宝石とも呼ばれるものです

 

現代では小絣中心ですが、かつては様々な柄行のもの、差し色をした多色使いの宮古も作られておりました。

今回の展示会では、現在では殆ど生産されていない大柄を中心とした、様々な柄行の宮古上布が展示されます

 

 

また宮古上布はどうしても柄に目が行きがちですが、「上布」の名前に相応しい、

まさに極上の糸質・薄さにぜひ注目して頂きたいと思います

 

現在の規定では、1㎝間24本以上の織密度(経糸の本数)を持ってはじめて

「宮古上布」と呼ばれますが、今回の出品の中では30本以上の資料も多数展示されます

 

極めて珍しい、古い宮古上布を前に先人の手わざを感じて頂けましたら幸いです