【 資料紹介 芭蕉陣羽織 】

当初は苧麻製と思われていた陣羽織

見返しには絹の紋織が使われ、全体の形状や肩章の特長から

幕末頃に作られたものと推定されます

 

とある展示会のための調査の際に、同系統のものが見つかり

本資料が「生引きの芭蕉布」であることが判明しました。

 

現在の芭蕉布の製法は、木灰による灰汁煮き(アルカリ処理)により

線維化をしますが、生引きは加熱せずに直接繊維を取り出すことが特長

 

苧麻と同系統の技法ですが、現在の芭蕉布づくりにおいて殆ど作られていない作り方です

芭蕉陣羽織 生引き芭蕉