【  資料紹介 山伏装束 】

半身で三巾分もの生地を使用する非常に大振りなもので、

修験道の山伏が使用したものと伝わる資料です

 

上衣は袖口が縫われていない大袖

背中と袖裏には梵字が墨筆で書かれ絹の菊綴が付いた形状。

袴にはマチがあり、裾を紐で引き絞る古式の仕立てになっています。

 

袖などに付着する朱色の痕が残るのは、朱印が移ったとされるもの。

朱印を与える事が出来る高位の者が、祭礼などに用いたと思われます

 

資料と向き合っていると、使い手の心根すら感じられるようです

山伏の祭礼用衣装 苧麻