伝統的なアイヌの衣服として知られるアットゥシ
その材料には木の皮が用いられておりオヒョウやシナ、
かつてはハルニレなど多用な樹皮の利用がありました
先日ご紹介したテタラペはイラクサを原料とする白い布なのに対して、
このアットゥシは大地を思わせるような茶褐色をしています
その生地の上に施されるアイヌ文様も、アットゥシの醍醐味の一つ
北海道では木綿の栽培が出来ないため、アイヌの人々は
倭人との交易によって綿布や綿糸を手に入れていました
そうして手に入れた貴重な木綿を使って衿・裾・袖口・背を中心に
切伏せと刺繍を施しており、茶褐色の生地に濃紺の切伏せ、
それに純白の棘状の刺繍のコントラストが美しい衣服です
今回の展示会のテーマである「うつくしき手仕事」
そのままに、その魅力を感じて頂けたら幸いです
前期展示(8/23まで)
青森市教育委員会所蔵
●横浜市歴史博物館 「布 うつくしき日本の手仕事」展
7/17(土)〜9/20(月祝) 月休
横浜市都筑区 横浜市営地下鉄「センター北駅」徒歩5分
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