今回の目録では
「染織α掲載記事から読み解く「染織と環境問題」」として、編者の論考を掲載しています
実は、当初論考を掲載するつもりは全くありませんでした
ただ編纂作業を進めるなかで、掲載されている記事は
社会の世相を強く反映したものであると気づき、
その中かから、人々の意識の変化を反映したもので、
時代を移す鏡そのものではないと思い至ったのです
そこで「染織と環境問題」をテーマに、染織と生活の発刊以前の
1960年代の公害問題に始まり、90年代の環境意識の目覚めの様子、
災害や異常気象などを経験するなかで、日本人がどのように現在の環境への
危機意識を獲得していったかを考察したものです
加えて、社会の変化に合わせた手仕事やモノづくりの在り方は
常に議論されており、それを現在の視点から俯瞰することで、
これからの時代のモノづくりの在り方を探るという内容になっております
編纂作業や執筆を進めるなかでの気づきを反映し続け、
トータルで10ページ・13,000文字を超える文章となりました
染織関係の研究者はもとより、作り手の皆さまに是非読んで頂き
自らの手仕事のお役に立てることを願ってやみません
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