より良いモノづくりのために

染織関連の大まかな変遷を把握し、現代の立ち居地を確認することで、

これからの時代のモノづくりについて考えよう!

という趣旨で開催されている「宵衣堂染織史講座」

 

前回まで2回に渡って「染織と環境問題」をテーマに1960年代の公害問題から、

京都の地場産業としての染色と工場排水、民芸と民芸ブーム、

そして草木染との関わりについて言及し、現代の環境意識に至るまでについて解説して参りました

 

 

3回目となる次回は「衣料の主要素材の変化 」がテーマ

私たちはどうしても色柄・デザインにばかり目を奪われ、

「素材」に対してあまりにも無頓着になりがちです

 

人はどんな「素材」を身にまとってきたのか?

なぜ現代では手仕事の衣服が殆どないのか?

手仕事の布から工業製品の布へと、どのような変遷があったのか?

 

中世以前の自然布・草木布といった、植物から作られる布に始まり

手紡木綿の一般化、また工業化によって誕生した紡績糸の普及や

再生繊維・化学繊維がどのように広まっていったのか

 

手仕事から工業製品の衣服を着るようになるまでの歴史を紐解き、

世界へとで広まった産業革命、資本主義・帝国主義との関係性も踏まえて

その変遷をたどって参ります

 

どうぞ奮ってご参加下さい。

 

宵衣堂  小野 健太