織物作家の友人から、面白い資料のご寄贈を頂きました
「どこぞの廃業した機屋の資料が手に入ったのだけれど、要ります?」
とお声がけ頂いて、140サイズ段ボールいっぱいの裂見本が届きました
早速資料を精査してみると、群馬県内の機屋の手控え帳だったようで
絹・ウールを用いて、縞・格子・絣裂が大量に張り込んでありました
興味深いのが、黄八丈の紛いを数多く作っていること、
古着でよく見かけるタイプのものですが、こういったところで
作っていたのか!、と合点がいった思いです
また、ほぐし織り技法の銘仙裂なども張り込んであったり、
地域的な特徴も散見される資料群ですね
これまで個人のコレクション整理・分類に関わってきましたが
資料一つでは分からないことでも、数が揃うことで
様々な情報が読み解く事ができるのを非常に興味深く感じています
この資料も裂自体にはそう価値はないものの
ブランドとしての黄八丈に対して、コピー商品がどう作られたのか
その意図や、素材・技法・産地などを読み解くことができる資料
という意味では興味深いものですね
ちょうど先日の講義でサブ産地に触れていたので
これで一本面白い講義が組めそうだな、とも感じています
やっぱりモノとの出会いは面白い!、機会をくれた友人には感謝です
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