📎 -大地をまとう- 自然布Zoomレクチャー⑥ 太布 📎
12/19(木) 開講となります‼️
「自然布」とは、
”植物から作られる手仕事の布” を指す言葉ですが
かつては多様な植物をもとに、その土地ごとの
地域性や特徴をもった布づくりが行われていました
それは単なる布ではなくて、
人のとなみの中で作り・使われ続けてきたもの
要はその土地の風土に根ざした織物であり、
人と自然のをつなぐ象徴的な存在でもあるのです
本レクチャーでは、大麻や苧麻、葛・藤・芭蕉など
様々な素材をもとに作られる、自然布ごとの個性を
共通項・要素ごとに整理してわかりやすく解説、
バックグラウンドやその魅力をお伝えしていきます
シリーズ講義も折返し、今回は「太布」がテーマ
単に榖(かじ)・楮(こうぞ)から
作られた布、というだけでなくて、
実は「布と紙」の関係性を捉えるうえで
非常に興味深い布・素材でもあるのです
楮から繊維を取り出し、太布が作られますが
一方で、その繊維は和紙の素材にもなります
そして、漉かれた和紙を裁断し紙縒(こより)を糸
にすることで「紙布」という織物となり、
また和紙を揉み込んだ「紙衣」(かみこ)や
紙縒の編み物である「汗はじき」も衣料として
用いられてきました
楮から作られる「太布・紙布・紙衣」は、いわば
”織物と不織布をつなぐ存在”でもあったのです
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また太布の原料の一つでもある「榖」(かじ)
(左下にご注目、禾偏ではなく木偏)は
古代に連なる素材としても知られ、その白い繊維は
神事などに用いられた「木綿(ゆう)「妙」など
としても用いられてきました
太布を切り口に歴史や技法を探っていくと、
「麻」にも匹敵するような広大なフィールドが見えてきます
今回の講義では、
「「布」と「紙」の境界」「楮に連なる古代の布」
「生活を支えた「紙の布」と「和紙」」の3つのテーマから解説
その奥深さをお伝えしていきます
どうぞ振るってご参加下さい
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