日時 :2023.12/19㈫ 19:30〜21:00(90分)
講師 :宵衣堂 小野健太
媒体 :ZoomMeeting・無料(要申込)
内容 :染織史講座では扱いきれなかった「自然布」について体系的に解説する講座
全国に伝承する自然布を、素材や技法・地域など ”要素ごとに” 整理・分類しながら紹介
把握することが難しい自然布の全体像や、日本人と自然との関わり方についてお話していきます
🔽 申込み窓口:大井川葛布HP 申込みフォーム 🔽
安価な洋服があふれ、気軽にファッションを楽しむことができる現代ですが、
山野に自生する植物を採取したり栽培して、繊維を取り出し、手間暇をかけて糸を作り
布を織って衣服にしていたのは、そう大昔のことではありません
そうした、植物から作られる手仕事の布を「自然布」と呼んでいますが
特定の織物だけでなく、その土地ごとの地域性をもった布づくりが行われていました
要はその土地の風土に根ざした織物であり、自然布という存在は
人と自然の関係性のもとに作られるもので、両者をつなぐ象徴的な存在なのです
現在でも麻や木綿、葛・フジ・芭蕉など、多様な植物から作り続けられていますが
それは単に植物が異なるだけではなく、その加工法や糸作り、染め・織りなど
様々な要素を含くもののため、非常に分かりにくい布でもありました
自然布Zoomレクチャーでは、その複雑な自然布の要素をひもとき
素材をベースとして、技法や地域・歴史・文化など、多様な視点から解説
他の自然布と比較することで、その布の特性を明らかにしていきます
現在でも作り続けられている、代表的な自然布である9種類の布
(大麻・苧麻・木綿・芭蕉・太布・シナ・葛・フジ・アットゥシ)
それに重要な繊維である「絹」(染物・織物)もテーマとし、
全11種類の素材・技法について解説するシリーズ講義です
また染織史講座でもご講評だった、宵衣堂コレクションの資料解説をさらに拡張、
講義とは別に実物資料や繊維素材、裂見本帳などのリモート解説を行い
ゲストをお呼びして対談形式の講義も想定しています
自然布の解説だけではなく、人と自然との関わりの在り方、日本人の自然感
宵衣堂としての自然布像の提示する内容となっています
プレ開催となる今回は、その導入編
全国に伝承する自然布を紹介しながら、それぞれの布の特徴や魅力
全体像を把握することが難しい、自然布の概観についてお話していきます
どうぞ奮ってご参加下さい